アパレル産業は太り過ぎ? ロス発ブランドによる”ダイエット”コレクション発表

2015. 4. 27

「お肉OK!」「カロリーは気にしない!」といった楽ちん&意外な方法が注目され、アメリカのハリウッド女優たちが成功したことで世界で話題になったダイエット法・低炭水化物ダイエットこと、ローカーボダイエット。挑戦した方もいるのでは? パスタにピザ、クロワッサンやベーグル……んんーーーー!!! どれも大好きなメニュー! だけど、ローカーボダイエット中はNGなメニューです。

ロサンゼルス発のブランド「Reformation(リフォーメーション)」が発表したのは、ローカーボなダイエットコレクション! だけど、カットしたのは「炭水化物」ではなく「カーボン・フットプリント(※商品やのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量をCO2に換算した表示)」。服づくりに欠かせない水に、輸送に欠かせない石油、そして製造・加工に使われる化学薬品です。

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今年のアースデイ(毎年4月22日)に、「Reformation」が発表したのはアパレル産業の「肥満」っぷり。

世界で3番目に環境負荷を与える産業がアパレル産業だと、ご存知でしたか? 毎年、約800億枚の服が生産されています。世界全体の繊維生産には、1兆トンの水、33兆トンの石油、そして200億ポンド(約900億kg)の化学薬品が、毎年消費されています。
引用・詳しくは:(https://www.thereformation.com/about-us#fashion

それに対し、同ブランドの服がどのくらいスリムかを示したレフスケールを各商品について図示しました。

「Reformation」Websiteのスクリーンショット。左の図表で、産業平均と比べて「Reformation」の服がいかにスリムかが示される。

「Reformation」ウェブサイトのスクリーンショット。左の図表で、産業平均と比べて「Reformation」の服がいかにスリムかが示される。

設立者のYael Aflaloは、この取り組みの意図を次のように説明します。

我々は、ブランドのサプライチェーン全体、我々の服のライフサイクル全体で、環境コストを計測しています。そしてそれが産業平均と比べてどうなのかを示しました。それによって、我々自身、デザインやビジネスをするうえでいろんな判断を下すときに、大切なことを忘れないようにさせてくれます。そして、より良い答えはないのか、探究心を刺激するモチベーションにもなります。なにより大切なことは、消費者に衣服を作るうえでどれだけのコストが掛かっているかを知ってもらい、より良い選択をするきっかけになることです。

痩せたいけど、甘いものやジャンクフードがやめられない! というのがダイエットのつらいところ。大量生産・大量消費のものづくりも、そんな感じ? と思ってしまう強烈なコレクションであり、取り組みです。

This Article is Originally from...

Diane Small 'THE LOW CARB COLLECTION BY REFORMATION' Eluxe Magazine , Apr 22, 2015

>> http://eluxemagazine.com/fashion/the-low-carb-collection-by-the-reformation/

(許諾を得て掲載)

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