ボーダレスの時代へ! 国境を越えてありとあらゆる文化をミックスしてデザインする「Sophie Zinga」

2015. 3. 3

西アフリカ・セネガル生まれのデザイナー・Sophie Nzinga Syは、彼女が過ごした多様なバックグラウンドのカルチャーを生かし、あらゆる文化や宗教的な背景をミックスしたデザインを生み出している。ポップなカラーリングと幾何学的なシルエットが特徴。ニューヨークのパーソンズ美術大学を卒業後、自身のレーベル「Sophie Zinga(ソフィー・ジンガ)」を設立した彼女に、「Eluxe Magazine」が独自インタビューを行った。

ーー 「Sophie Zinga」はどんな女性に向けたブランドですか?
淑女らしいフェミニンさを持っていながら、現代的なひねりのあるデザインにしているわ。旅が好きで知らない文化に触れるのが大好きという女性にぜひ着てもらいたいわ。もちろん社会への意識も持ち合わせている女性なら、なおさら。

ーー セネガル出身というバックグラウンドは、あなたの作品にどんな影響を与えていますか?
セネガルの女性は、みな親切で奥ゆかしくて、丁寧よ。そんな女性像には深くインスパイアされているわ。それだけでなく、地域のテキスタイル文化にも深く影響を受けているのを感じているわ。たとえば、2015年の春夏コレクションは、「Bazin(バザン。張りとツヤのある綿織物)」の生地を使ったの。「Bazin」は、セネガルでは冠婚葬祭などの宗教セレモニーで着られる礼服みたいなものよ。

ーー あなたのブランドはいろんな面でサステナビリティを実現しているけど、その点について詳しく教えて?
ブランドを設立すると決めたのは2012年のときだけど、生産は西アフリカでやるって決めていたの。セネガルで雇用を創出することがビジネスの目標だからね。そっちのほうが、ニューヨークで毎日9時〜17時で働くより、やりがいのあることだって思うのよ。私の仕事は、国際開発に似ている部分があるし、私もそういったバックグラウンドを持ってる。だから、人々をトレーニングしてスキルを身につけることにやりがいを感じているわ。

「Sophie Zinga」の特徴的なモチーフに、絞り染めがあるわ。植物原料で染めた、100%ナチュラルな染めなの。セネガルとマリの職人さんたちが手作業でやってくれているわ。

ーー 今回の秋冬コレクションは、どんなものがアイディアのヒントになっていますか?
エチオピアのカルチャーに昔からすごく興味があって、その壮大な歴史からインスピレーションを受けているの。あと、エチオピアの伝統的な儀式にはいろんなシンボルが出てくるのだけれど、それを私なりに解釈してコレクションのデザインにしたわ。エチオピアのカルチャーと人々に向けたオマージュになっているの。私は世界の多様性が好き。家族にはムスリムもいるし、カトリックを信仰する者がいる。だから、いろんなカルチャーや歴史・宗教的なバックグラウンドを取り入れてミックスしていきたいわ。

西アフリカにも東アフリカにも住むことができたのは感謝しているわ。そしてその後はもちろん、アメリカに住んだことにも感謝している。そういった多様な文化をコレクションの中で「翻訳」できたのだと思うわ。

ーー ドバイでコレクションを発表しました。アラブ地域も次なるターゲット市場として考えていますか?
中東はいつか行ってみたいと思っていた地域の一つ。だから、招待されて断る理由なんてなかったわ。彼らのアプローチはとてもインターナショナル。それはすごいことだと思う。世界を旅することがどんどん気軽になっていて、互いのカルチャーを知ることが容易になってきている。「Sophie Zinga」そんなライフスタイルを体現するのにふさわしいブランドだと思うわ。

This Article is Originally from...

Chere Di Boscio 'EXCLUSIVE INTERVIEW: SOPHIE ZINGA' Eluxe Magazine , Jan 20, 2015

>> http://eluxemagazine.com/people/exclusive-interview-sophie-zinga/

(許諾を得て掲載)

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