ファッションではコルクを取り入れるブランドが出てき始めている。「Christian Louboutin」や「Robyn Brooks」、そして「Charlotte Olympia(シャーロット・オリンピア)」や「NAE」といったブランドが取り入れ、すてきなバッグや靴を発表している。コルクはとても頑丈で自然な弾力があり、南西ヨーロッパや北西に自生しているコルク樫の木の幹から作られる。染めたり色を塗ったりすることも可能で、デザイナーにとってクリエイティビティを掻き立てられる素材に違いない。
耐水性も防湿性もあり、さらに保温性もあり、何百年もワインのボトル栓に使われていることから分かるように防腐性もある。コルクを床材や屋根、天井のインシュレーションボードにするのは、妥当以外の何物でもない。そんなコルクは家具やインテリアではなかなか使われてこなかったかもしれないが、少しずつ変わってきているようだ。
自然にもやさしいのがコルクの特徴の一つ。コルク製品の製造過程で出た端材は全てリサイクル可能で、役目を終えたコルク製品はさまざまなものに生まれ変わり、100%無駄が発生しない。使用不可能な小片や小クズなども自家発電用の燃料として利用されている。
また、コルク樫の樹皮は、木を切り倒すことなくコルクの寿命が続く限り何度でも採取できる持続性の高い素材でもある。コルク樫の森は長期間にわたって安定的に二酸化炭素を吸収し(樹皮を剥されたコルク樫は、通常の3~5倍もCO2を吸収する)、砂漠化を防止するなど、地球温暖化防止に貢献する。加えて、コルクはポリウレタン等の樹脂と違い、有毒物質を放出しない。コルクは素晴らしいエコ素材でもある。
コルクの可能性にこれからも期待したい。
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