世界20カ国以上で展開するイギリスのファッション小売店「TOPSHOP」から、今年も残反などをアップサイクルして開発した商品群の「Reclaim to Wear」コレクションが登場。「TOPSHOP」では2012年から同コレクションの発表を始め、今回で3回目となる。
もともと「Reclaim to Wear」は、「アップサイクルの女王」との呼び名を持つデザイナー・Orsola de Castroが、他のアパレル企業向けにスタートしたプロジェクト。Orsola de Castro自身も、「from Somewhere(フロム・サムウェア)」というアップサイクルブランドを展開しているが、それと平行してアパレル産業が抱える大量の無駄・ゴミを削減していくために、他社を巻き込む活動/サービスとして展開している。
「Reclaim to Wear」では、Orsola de Castroらアップサイクルデザインに精通したデザイナーがコンサルタントとしてデザインに参画。実際にアップサイクルに挑戦してもらうことで、その楽しさを感じてもらいながら敷居を下げ、継続的にアップサイクルに取り組む企業を増やしていくという。今回も「TOPSHOP」が抱えていた残反や端材をアップサイクルしてコレクションにしている。
「ファッションデザインは服のスタイルだけでなく、服についての考え方もデザインできる」というのがOrsola de Castroの持論で、以前にも「『TOPSHOP』のような企業が、恒常的にアップサイクルに取り組むようになることは素晴らしいこと。最初は小さくても、とにかく始めることが重要よ」と、コメントを発表していた。
「TOPSHOP」の「Reclaim to Wear」コレクションは、同ブランドのオンラインショップで購入可能。