株式会社クロスカンパニー(岡山市)が、グローバル戦略新ブランドKOE(コエ)を2014年秋に立ち上げる。それに先立ち7月3日、六本木ヒルズアリーナで発表会を開催した。
「KOE」は、同社では初となる欧米進出を見据え、世界から支持されるブランドとして、ファッション業界でも先駆的なフェアサプライチェーンに取り組むブランド。「着る人も、つくる人も、幸せになる服」と掲げており、 “Mode for everyone”をコンセプトに「モードなのに着心地がいい」「モードなのに気軽に着れる」「モードなのに動きやすい」「モードなのにリーズナブル」「モードなのにファミリーライン充実」な服を提供していくという。
メインターゲットは、30代~40代の幅広いライフスタイルに興味がある人々で、レディース、メンズ、キッズを展開する。また第1店舗目を同社が本社を構える岡山県にオープンさせることも発表。銀座、新宿など国内の主要な街に出展した後、3年後には世界進出を考えているという。
同社の掲げる「フェアサプライチェーン」とは、環境負荷を可能な限り抑制し、生産背景における人権や労働環境に配慮することにより、ひずみを生まないフェアな生産を行うことで、クオリティの高いものを生みだしていこうという取り組み。
具体的には、今後3年間でフェアサプライチェーンによる生産100%を目指すほか、素材にリアルファーやリアルレザーを使わないことやオーガニックコットンの使用を推奨していくという。また、生産に携わるサプライヤーに対し、違法な児童労働や長時間労働のような劣悪な労働環境がないか、労働者の人権侵害や自然環境破壊に繋がる活動がないかを把握して、サプライヤーの選定を行う。その際、外部組織を含めた「FSCM(フェアサプライチェーンマネジメント)委員会」を設置し、サプライヤーに対しCSRリポートの義務化や認定工場のライセンス制度導入などを予定しているとも。さらに、純利益1%をNGO、NPO団体への寄付や社会貢献活動に還元するという。