カリフォルニアのフォトグラファー・Gregg Segalは、考えていたーーヒトは、ものを使いすぎだ、と。超消費社会が生み出したのは、大量のゴミであり、もはやそれを止めるのは困難だ。多くの人がリサイクル・リユース・リデュースに取り組み始めているといっても、それ以上にゴミが生み出されるペースのほうが早い。
Gregg Segalは、この問題をハイライトしたいと考えた。そこで、異なる社会的背景を持つさまざまな人のポートレートを撮影した。その人が1週間で出したゴミに囲まれたポートレートだ。人々の趣味嗜好によって、出るゴミにも特徴が表れることが分かる。ゴミはまさしく、その人の生活の滓なのだ。超・消費社会が生み出すゴミが、自然に直接影響を及ぼしていることを感じてもらえるよう、庭や池、草むらなどの屋外で撮影された。
「見て分かるとおり、このシリーズでは、消費し過ぎの生活に慣れきった人々へ疑問を投げかけているもの。ほとんど不必要な消費をしていることに気づいてもらうことが目的だ」と、同氏は「Slate magazine」の中で説明する。撮影に参加した数人は、いかに自分たちがゴミを出しているか恥ずかしく思い、撮影前にゴミ袋の中身を「調整」した人もいるという。
ゴミがなぜ生まれるか? それにはまず、自分が日々どのように生活しているかを見つめることから知ることができる。
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