「男だってカノジョと別れてやけ酒することはある!」と話すのが、ニューヨークに拠点を置くアーティスト・Sebastian Errazuriz。男性は元恋人を「大切な思い出」として、フォルダ分けするように記憶している傾向があるといわれていますが、彼もどうやらそんな一人? 昨年、アートフェア「Miami Basel 2013」で発表されたのは、カノジョたちの思い出をアートにした作品「12 Shoes for 12 Lovers」。
一晩限りのカノジョ、短命終わった関係のカノジョ、そして悲運の別れを経験したカノジョ……。どのカノジョも一人ひとりが魅力的だった……。そんな12人のカノジョのエピソードを、シューズブランド「Melissa」の協力の下、3Dプリンターで美しいハイヒールにして表現した。
Sebastian Errazurizは最初、カノジョたちとの思い出に決着をつけるために、それぞれのポートレートを描こうとしたのだという。しかし、カノジョたちに許可を取るのが難しかった。そこで、「女の子は靴が大好き。その子の人となりも、多少なりともその靴に表れる」と、構想をひらめいたという。
今回の作品は、パーソナルな体験をいかにアート作品に落とし込めるかの試みでもあったという。一人ひとり、人となりが象徴するものをハイヒールに表現。さらに、2人の関係性を象徴するエピソードと、パーソナルな写真を添えて一つの作品とした。
アートにしてしまったカノジョたちの思い出。彼のココロの中みならず、それを見た人のココロに、永遠に息づくものとなるだろう……。では、Sebastianの甘酸っぱい思い出を垣間見ながら、自分の思い出も振り返ってみて!
これらの作品は、9月6日からカーネギー美術館での個展でも展示されるほか、ニューヨークのMuseum of Art and Designでも、11月から展示予定という。ニューヨークに行くならぜひチェックしてみては◎
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