毎年開催されるサステナブルファッションの世界最大級サミット「コペンハーゲン・ファッション・サミット」で、英国人俳優コリン・ファースの妻であり環境保護活動家であるLivia Firthが、H&Mに噛み付いたことが米・エシカルファッションウェブマガジン「ecouterre」で話題となっている。
レッドカーペットの上を、サステナブル(グリーン)なドレスで歩こうと世界中のセレブや名だたるデザイナーに呼びかける「Green Carpet Challenge」の発起人であるLivia Firth。自身のサステナブル・ファッションセレクトショップをディレクションしたり、エコロジー問題に関心の高い消費者のためのオンラインマガジン兼ショップ「Eco Age」を運営したりなど、環境保護活動家として活躍している。
4月24日に開催された同サミットでは、そのLivia Firthと、H&Mのチーフ・サステナビリティ・オフィサーであるHelena Helmerssonが登壇したという。そこでLiviaが、Helenaに真っ向から疑問を投げかけたよう。Helenaは一つずつ丁寧に回答していたようだ。
同サイトによれば、例えばLiviaは、「なぜ、H&Mは大量の服を作るの? 確かにみんなが欲しいものを作っていると思うけど、私は自分の子どもが毎日甘いお菓子を欲しがっても与えないわ!」「適正賃金を支払っているというけど、『適正賃金』っていったいいくらなの? 私は数字が知りたい!」といったぐあいで、真っ向勝負を仕掛けたという。Helenaは「コレクション数を減らしている」など、疑問に答えていったという。
記事を執筆した筆者は、「H&Mは決してチャリティ団体ではなく、営利活動を行わねばならない企業だ。利益を増やすために、無駄なコストを削減したりなど、しなければいけないことはしないといけない。その活動と企業が掲げる約束を、消費者は見守る必要がある」といったぐあいで締めくくっている。
話題の記事はこちらから:‘Livia Firth Challenges H&M’s Claims of “Sustainability”’ Ecouterre, 14/05/05