3月下旬、デザイナー・高田賢三が設立したファッションブランド「KENZO」が、海の魚たちが直面する危機を伝えるインスタレーションを行った。パリ・マレ地区にあるショップで、デジタル技術を駆使して生み出されたショップ内の「海」が買い物客や通りすがりの人々の目をひいた。
「KENZO」は、海洋生物の保護に取り組む「Blue Marine Foundation(ブルー・マリーン財団)」の支援をしており、1月には同財団が制作したドキュメンタリー映画の正式パートナーにもなった。その「KENZO」は、「NO FISH NO NOTHING」キャンペーンを行っており、特別にデザインされたアイテムの売上10%を同財団に寄付している。
そのキャンペーンのインスタレーションが行われたのは3月下旬。特設ウェブサイト同様デジタル技術を駆使して映しだされた「水槽」の中で、魚たちがくるくると泳ぐ。しかし、その3分の1が消えていくという演出で、過剰漁業や海洋汚染のために、魚の数が減少していることを伝えた。「KENZO」でアイテムを購入したり、ショップの前を通る歩行者もハッシュタグ「#NoFishNoNothing」を付けて撮影したりすると、魚が1匹「水槽」に追加される。
ちなみに、エシカルに興味のあるものならすぐにもう1歩先のことが知りたいと思う。つまり、キャンペーンのスペシャルアイテムもエシカルなものになっているか? だ。「Eluxe Magazine」ではもちろん、その点について尋ねてみたが、素材はコットンが中心というのみにとどまった。また、使用された染めについては、説明を得られなかった。
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