みなさん、「恋」していますか？
「恋」と一言で言うと、異性に恋をしているというイメージが先行しますが、ここでは恋の意味を少し拡大解釈してみましょう。
たとえばライブに行って好きな音楽に出会い感動したとき。ふらっと買い物に出てかわいい洋服に一目惚れしたり、素敵な価値観を持っている本やブログに出合って感銘を受けたり。そんな瞬間も私は「恋」と呼んでいます。
©Yumi KOMORI
日常の小さな「恋」は、私たちの人生を美しくカラフルに彩ってくれて、自分自身の魅力も増やしてくれることでしょう。傍から見ても、好きなものに囲まれて生活を楽しんでいる人は魅力的に見えますね。それはその人が日常に恋をし続け、魅力を感じながら生きているからなのです。
ここで一度、「自分が普段から何に恋しているのか？」を振り返って考えてみてください。ノートに書いてみてもいいですね。最近出会った好きなもの。昨日食べたおいしいもの。恋した瞬間。タイプの有名人。心がときめくものなら、何でもいいです。
書き出してみると、なんだか今の自分が分かる気がしませんか？ 実は私たちが恋をする相手は、相手を通して見ている自分自身なのです。たとえばかわいいものに恋をする人は、その人自身がかわいい人です。遊び好きの人は、その人自身がユーモアで溢れています。私たちは「自分の理想像」を表現してくれている人や、自分の中にある要素を別のかたちで表現してくれている人やものに、無意識に「恋」をするのです。
恋は、物欲や所有欲とは少し違います。好きなものを「手に入れるかどうか」にフォーカスを当て過ぎてしまうと、手に入れていないと不安になってしまい、欠乏感でいっぱいになってしまうので、あくまでも心のときめきを重視してくださいね。
自分のことが好きになれないという人はたくさんいますが、自分のことを好きになるために頑張らなくても、自分の周りにあるたくさんのものに恋をしていれば、自分のことが大好きになれます。
これは、嫌いなものでも同じことがいえます。嫌いな人やものについて考えることにたくさんの時間を割いていると、どんどん自分のことが嫌いになっていきます。周りの世界は自分自身の投影でしかないからです。であればもちろん、イライラしながら自分を嫌いになっていくより楽しみながら自分を好きになりたいですよね。
たくさん恋をして、好きなものに囲まれる日々を楽しみ、自然と自分を好きになっていきましょう。あなた自身が限りなく自分を好きになっていくことでたくさんの周りの人を癒すことができます。それは、世界をほんの少し平和にすることにつながります。
