エシカルなファッションクリエ―ションで活躍するみなさんの「好きなもの」をご紹介するまったり企画。今回は、フィリピンの女性たちの支援につながるアクセサリーアイテムのブランド「Feliz(フェリーズ)」の柿本可奈子さんに好きなものをいろいろ聞いてみました!
フィリピンへの思いなど、事業についての詳しいインタビューもぜひ併せてチェックしてくださいね。 →コチラから
Q. 一日のうち、最も好きな時間は?
寝落ちするとき。ふっと眠りに入るのが 気持ち良すぎます!
Q. 朝一番最初にすることは?
窓を開けること。朝一番新しい空気を入れると部屋が生き返る感じがします。
Q. 一番好きな本は?
リーアン・アイスラー「0から考える経済学」、岡本太郎「自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか」、荒木経惟「センチメンタルな冬の旅」、梅佳代「うめめ」の4冊です。
「0から考える経済学」は、私が貧困問題とアクセサリー製作をどうにか事業として結び付けられないかと考えていたときにヒントをくれて背中を押してもらったような一冊。幸せな未来社会を築くための処方箋が示されています。「自分の中に毒を持て」も事業を始めるときに読んで力が湧いてきた本。「センチメンタルな冬の旅」は、アラーキーの亡くなった奥さまとの出会いから永遠の別れを綴った写真集。本屋で立ち読みしたときに涙が出てくるほど、写真からアラーキーの奥さんへの愛情がひしひしと感じられて、本当に素晴らしい写真集だと思いました。梅佳代さんの「うめめ」も、初めて見たとき衝撃を受けました! 人間の滑稽さやタイミングが合わないと絶対撮れない表情。梅さんの、カメラ大好きなんだな、人が大好きなんだなというのが写真集から溢れてる! こちらもおかしくて、本屋で泣きながら見ました。
Q. 一番好きな音楽は?
KREVA、Roberta Flack(ロバータ・フラック)、Sade(シャーデー)、Jazmine Sullivan(ジャズミン・サリヴァン)ですね。
KREVAは、俺様的な雰囲気と曲にセンチメンタルさがあるところが好きです。職人技的超プロなラップと、リリックが「よくあるラップ」じゃなくてビジネス書ですか!? という内容や、LOVE、さまざまなシーンがあるところ。変化を恐れずより良いものを作ろうとチャレンジし続けているところなどなど、キリがありません(笑)。他は、基本的に黒人の女性ボーカルがセクシーでパワフルでセンチメンタリズムも感じられるから大好きです。
Q. 一番好きな画家は?
Norman Rockwellとクリムト。ロックウエルのイラストは、クスッと笑えてそれでいて温かい愛情が伝わってくる。ユーモアがあって温かな愛情があるというのは、私の人生において全ての好きな物の指針であり、そういう人間に自分もなりたいですね。クリムトは、美しくって愛が溢れてて、そしてそれだけじゃない人間の業みたいなのもあるところが好きです。クリムトは、部屋の壁にも描くことが多かったようですが、特にママが赤ちゃんを抱っこしている絵が壁に描かれていたのが愛情溢れていて温かくて本当に素敵で! モチーフを多用しているところも好みです。以前、クリムトの絵からインスピレーションを得たネックレスを製作したこともあります。
Q. 「私、コレはちょっとマニアです」を教えてください。
アイアンワークが好きで、塀の模様などよく目で追っています。鉄という硬い物質が、柔らかい曲線を描いてさまざまなモチーフを表現しているそのアンバランスさと多様な表現にうっとりしています。
私は基本アールヌーボー建築が大好き。ウィーンのオットー・ワーグナーの建築が好きで、特にウイーン郵便局は、鳥肌が立つくらい素敵だった! 塀の模様は、モチーフ好きの私には、たまりません。旅行に行っても壁のモチーフのアップ写真をかなり撮ります。
Q. 今日が地球最後の日だとして、誰と何を食べたい?
家族と自分が作った家族の好物料理。家族に感謝の気持ちを込めて、彼らの好物料理でもてなしたいです。そのためにも「ママの○○が食べたい」と言ってくれるような料理がないとだめですけどね!
作るのに得意というより好きなのは、パーティー料理です。何日も前から食べる人の好みを考えてメニューを決めたりセッティングを考えたりするのがワクワクして楽しい。喜んでもらえたらさらに嬉しいですね。
Q. ふだん着る服はどこで買うことが多いですか?
基本私は「コンサバ系」で、tomorrowlandや株式会社PALのブランドのものを買うことが多いですね。ベーシックでありながら少し流行やひねりのあるデザインが好みです。フェアトレードやエシカルな洋服は、丈が短かったり木綿だったりだぼってしていたりして、40代が着られる服がないのが悩み。個人的にフェアトレードな服を好みのデザインでオーダーできる機会に作っていただいたりもしています。
Q. 尊敬する同性はどなたですか?
子育てをしながら労働省の海外協力課長、国連公使、ザ・ボディショップ社長として活躍後、NPO法人JKSKを設立された木全(きまた)ミツさん。華々しい経歴もさることながら、貫き通す姿勢を心から尊敬しています。とあるインタビュー記事で、募金箱をいつも持参しインタビュアーにも募金をお願いしているというのを読んで感銘を受けました。ご縁がつながってお会いする機会も最近あるのですが、もう年齢を感じさせない強くて愛のある本当にかっこいい憧れの女性です!
Q. 2週間お休みがあったらしたいこと・行きたいところは?
宇宙です! 宇宙から地球を見てみたい。死ぬ前に叶うと思っています。
Q. 一番好きな場所は?
家のリビング。自分を解放できる場所なので!
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