カナダの日刊紙「Tronto Star」のジャーナリスト、Raveena Aulakh氏が、バングラデシュのスウェットショップ(※「搾取工場」の意味)で4日間働いてみたという潜入レポートが話題となっている。ルポルタージュは、彼女のボスとなった女性のMeemさんを中心に展開される。Meemさんは実は9歳。本来、つまり先進国の常識で考えれば、学校に行っている年頃のはずだが、Meemさんは工場で工員たちを指示出す立場にいる。このストーリーから、スウェットショップで働く生活がどんなものか垣間見ることができる。
同氏はインドから仕事を求めてやってきた女性を装い潜入した。今年4月のラナプラザビル倒壊事故以来雇用主も慎重になっており、仕事を見つけるのでさえ非常に困難で、最終的にはダッカの友人のつてを辿りこの縫製工場に務めることができたという。
この工場では、窓のない部屋で作業をしたと話し、設備としてはミシンが24台、裁断機2台があるのみであとは生地の山だったという。ドアは2階に通じるものが1つだけで、そこも同じような状態。同氏とMeemさん、そしてほかの5人の工員が背もたれのない椅子に座り、丸になって座って糸切り作業を進めたという。朝9時から夜の9時まで蒸し風呂のように暑い部屋の中作業して得られるのは月額32ドル。家族への送金のために働いているという。
詳しく読みたい人は→コチラ(英文)から読むことができる。同氏が潜入しているジャーナリストだと誰も気づいておらず、同氏もあまり多くは質問をしていないという。全て、彼女自身が見て、聞き、感じたことを中心に綴られている。