ベルギー人のKatrien Van Heckeが自身のブランドをスタートしたのは、2010年の10月。そのパリのショールームで6つのドレスを発表して以来、彼女のブランドはめざましい成長を遂げている。今回ロンドンファッションウィーク中のエシカル展示会「Estethica(エステティカ)」に登場した彼女は、パリファッションウィークにも登場した(ロンドンファッションウィーク2014SSのでレポートは→コチラ)。
彼女のコレクションは職人技が彩るカラフルなプリントやジャカード織りのテキスタイルがアイコニック。プリントは食用のスパイスやハーブなどを基にした染料を手染めで仕上げ、ジャカードやニットに使用するウールは、リサイクルされたフレンチウールが用いられている。Katrienはデザインを始めるときはいつも、真っ白なシルクのテキスタイルと対峙することから始めるといい、その白い生地のことを「キャンバス」と呼んでいる。その白いシルク生地はイタリアで自ら厳選している。毎シーズンさまざまな試みを通じて描かれる鮮やかなプリントを見ると、彼女が「色の魔術師」にふさわしいことが分かるだろう。
Katrienはサステナブルであることが新しいハイファッションの条件だと強く信じており、素材については非常に慎重に選んでいるという。彼女は自分のやり方について哲学的な視点を持ち、このように語っている。「メインストリームファッションとは異なるアプローチを取り、自分のやり方を貫いていきたいと思います。それぞれの衣服が一つの独立した存在です。それにより、不完全な美とさまざまな見方ができる存在となっています。それが私のコレクションの決定的な特徴だと思います」。
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