2013年9月11日(水)〜13日(金)の間で開催されたアッシュ・ペー・フランス株式会社主催の合同展示会「rooms27」。今回、初のエシカルエリアも登場し、多数のエシカルブランドが出展しました。また、そのほかのブースに登場したエシカルなブランドも。中から気鋭のオススメブランドをご紹介します!
nooca
nooca(ノーカ)という名前は、デザイナーの石井啓介さんご自身の実家、生花の「農家」から。
菊やかすみ草にバラなど……曲がってしまったり、おれてしまった花の花びらをドライフラワーにしてアクリル樹脂に閉じ込めて、永遠の美しさに。アクセサリー類だけでなく、もともとレディースのデザインを専攻していた経験から、レディースアイテムも。ピンなどはこのようにアクセントにしてもかわいい。取り入れやすいのは新作の靴下。
U.C.TILE FABRICS
古着を裁断・解体してタイルのようにつなぐ「U.C.TILE FABRICS(ユー・シー・タイル ファブリックス)」は、欧州古着のリメイク専門工場・TAOSのオリジナルブランド。一枚一枚職人の手によってつないで作られる唯一無二の存在感を醸し出すオリジナルテキスタイルや、それらを用いたアイコンアイテムのクラッチバッグなどを展示。経年変化した古着ならではの独特の存在感を放つテキスタイルを徹底活用!
fye
以前ご紹介したこともあるフランス発のエコなシューズブランド「fye(エフ ワイ イー)」。今年2013年4月から日本での展開が始まったブランドです。使⽤されなくなったシューズを原料に戻してアウトソールに使用するなど、リサイクル率非常に高め。そのアウトソールをよくよく見てみると、黒の斑点が……これこそまさしく、さまざまな原料がミックスした証なのです。
長年、靴づくりに携わってきたデザイナーのEmmanuel Cortez(エマニュエル コルテス)⽒が、ある靴⼯場を訪れた際に「接着剤の溶剤の臭いで息ができないほど」の⼯場の環境を⽬の当たりにしてショックを受けたことがきっかけになってスタートしたこのブランド。その工場では、ママさんたちも多く働いています。妊婦のママさんにはミルクの配給を開始するなど、着実に労働環境の改善も図っているそう。ビジネスを伸ばすことで、できることを着実に増やしているといいます。
U-DOT
同じくシューズで登場したのが、レザーシューズブランド「U-DOT(ユードット)」。
特に、釘や有害な原料を使用しない柔らかな履き心地のシリーズが今回人気とのこと。教育機関と連携して、残革で作る再生レザーの開発に取り組んでいます。釘を使わないことで靴の裁断ができ、それを冷凍粉砕して分子レベルまで分解することで再生レザーとして活用できることを目指しているそう。テクノロジーってすごい!
PRISTINE
ごぞんじ、エシカルな服づくりの先駆者 avanti(アヴァンティ)のオーガニックコットンブランド「PRISTINE(プリスティン)」も登場。とにかくオススメなのが、ファーショートコート。オーガニックコットンで作られた「ホンモノ」のエコファー素材を使った7分袖のショートコートは、裾と袖口にゴムをかませてバルーンシルエットになっています。和歌山県で生産された生地がとにかく柔らかい!
AMBRYM
エシカルエリアの外でも、エシカルな服づくりを行うブランドが多数出展。ファッションエリアでは、フランス発のオーガニックなブランド「AMBRYM(アンブリム)」が出展。アンブリムとは、南太平洋に浮かぶ諸島の中の小さな島。フランス語圏のこの島で育ったデザイナー・Gabrielle Gerard(ガブリエル ジェラール)が展開するブランドです。テキスタイルに描かれるイラストもデザイナーによるもの。ドリーミーでキュートな世界観が魅力です。オーガニックコットンなどのサステナブルな素材にこだわり、生産もフランス国内で行っています。
R ethical jewelry
ジュエリーエリアで勝負したのが、「R ethical jewelry(アール エシカル ジュエリー)」。「このエリアでは、商品力だけで判断される。自分の商品力を突きつけられ、今後どうブランドやデザインを作っていくか、多くの発見があった」とデザイナーの星まりさんは話します。エシカルであることはメッセージの一要素に過ぎないという点をあらためて実感します。今回反応が良かったのは、ゴールドリングシリーズや、三角パールネックレスなどだそう。
ORGABITS
出口で送り出してくれたのは、オーガビッツプロジェクト。今回も、オーガビッツのコットンTシャツにライブペインティングが行われていました。今回イラストレーションを手がけたのは、natsu yamaguchiさん。オーガニックコットンの白に、鮮やかなカラーリングが映えます。
みなさんの気になるブランドはありましたか? 他にも「TOMS Shoes」や「OSKLEN」など、日本でも注目を集める海外ブランドや、「GLEAN&CO.」など日本を代表する企業、日本が誇る産地の技術を集積した地場産エリアでもすばらしいブランドや企業が多数ありました。エシカルとは「やり方」に過ぎず、さまざまなブランドが自分のやり方でエシカルを実行に移しています。それでも、あくまでもファッションとして活躍していくためには、デザインが第一のポイント。roomsという日本のファッションをリードする展示会で活躍するブランドが今後ますます増えることを願ってやみません。
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