日本企業初! ユニクロが2020年までに有害化学物質全廃を環境NGO・グリーンピースと合意

2013. 1. 16
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アジア最大の衣料品ブランドである「UNIQLO」を展開する株式会社ファーストリテイリングは、国際環境NGO・GREENPEACEが世界中で実施している「デトックス・キャンペーン」を受け、1月9日、同社のグローバルサプライチェーン全体において、全ての有害化学物質の使用・排出を2020年までに全廃すると発表した。これは日本企業で初めての合意となり、情報開示でグローバルリーダーを目指すという。世界では12社目となった。

ファーストリテイリング社は、「デトックス宣言」を発表。グローバル・サプライチェーンにおいて使用される化学物質および同社が生産・販売する商品に使用される化学物質に関して、一般の人々の「知る権利」を尊重する必要性から、情報の透明性をリードしていくとした。

具体的には、①2013年4月末までに、最新の「規制物質リスト」と監査プロセスを公開し、その後、毎年情報公開を行うこと、②スケジュールを組み、サプライチェーンにおける化学物質排出に関する公表を開始すること、③工業用の洗浄剤・アルキルフェノールエトキシレートの危険性をサプライヤーに伝え、廃絶に向けて取り組むこと、④発がん性の高いパーフルオロカーボン類(PFC)の使用を2016年7月1日までに廃止する、などの方針を定め、実践していくという。これは「g.u.」、「セオリー」など同社傘下の全てのブランドに適応され、対象となる店舗総数は世界各地で2000以上に上る。

ファーストリテイリング社のグループ執行役員で企業の社会的責任(CSR)を担当する新田幸弘氏は、「ユニクロは、水質保全を地球規模の重要な問題だと認識しており、有害化学物質ゼロをめざすグリーンピースの活動に加わることを誇りに思います」と話し、グリーンピース・ジャパン事務局長の佐藤潤一は、宣言によって同社は「水質保全を目指すグローバルリーダーとなった」とし、「染色工場の近くの住民と、世界各地の顧客の声を同社が受け止めた結果、生まれた変化です。ユニクロのリーダーシップは、日本企業による社会的責任のとらえ方として、特に先進的な取り組みと言えます」と話す。

グリーンピースの「デトックス・キャンペーン」は、スポーツ・衣料品ブランドに対して、遅くとも2020年までに有害化学物質の使用・排出をゼロにすることを求め、2011年3月にスタート。これまでに世界で、Puma、Nike、adidas、Li-ning、H&M、C&A、M&S、Zara、Mango、Esprit、Levi’sが賛同している。

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