オーガニックコットンのライフスタイルを提案するブランド「PRISTINE」(プリスティン/運営:株式会社アバンティ)が、2012年12月15日(土)に新店舗を自由が丘にオープン。本店に次ぐ2つめの路面店のPRISTINE JIYUGAOKAは、レディースウェア・アンダーウェア・服飾雑貨・寝具を始め、生活全てをオーガニックに彩ることができる幅広いアイテムを取り揃えます。その自由が丘店から新しいプロジェクト「Re-Pri Project(リプリ プロジェクト)」がスタートしました。
「Re-Pri」は「Re-PRISTINE」を意味し、「PRISTINE」で購入したお気に入りの1枚を、まだまだ使用できるようにするアップサイクル&リサイクルの取り組み。使っていくうちにどうしても汚れは付着するもの。それを染め替えたり刺繍をしたりなどして、新たな光を当て、再び使用できるようにするというものです。
例えば、使い込まれたカーディガン、タートルネックのニット、ボーダーのノースリーブが……
こんなふうに、リフレッシュして再びいきいきと輝き始めます。
RE-PRI PROJECT、4つの”RE”
1. Re-MAKE UP
作家が世界でひとつのお直しをします。シミや小さな穴の上から刺繍を施したり、他の生地と縫い合わせるなどして、新たな魅力を生み出します。
2. Re-COLOR
職人の手で一枚一枚丁寧に染め替えます。京都の、茜・栗・丁子・柿渋などの植物染料を用いた染色や埼玉での藍染を承ります。
3. Re-USE
アイテムを無料回収後、丁寧に選別し、まだ着られるものを東南アジアなどの必要としている人のもとへお届けします。
4. Re-COTTON
最終的に使えなくなってしまったものは、ほぐして繊維に戻し、詰め物のわたにしたり、糸にしたり……新たないのちを吹き込みます。
メイド・イン・ジャパンにこだわるタッグ
このうち<Re-Color>の作業を請け負うのは、1976年より草木染めについての研究を開始し、呉服・洋服関係の生地とオリジナルブランド商品を製造・販売している「HINAYA KYOTO」と、灰汁醗酵建天然藍染めという昔ながらの藍染をしている渡辺大志氏。
「HINAYA KYOTO」は、江戸時代の御所人形をルーツとするテキスタイルメーカー。唯一無二の織りと染めによって国内外の有名デザイナーとのコラボレーションも多数行なっており、現代ファッションへの造詣が深いメーカー。しかし昔から変わらず草木染めを染色のスタンダードとしています。それは純粋にイイ色が出るからだそう。京都の草木染めによるリメイク・リユースを推進している「SomE Style(ソメ・スタイル)」を通じて実現したタッグです。
渡辺大志さんは、オーガニックコットンを藍染した藍染製品の専門店「blue-works」の職人さん。
藍染は、奈良時代から続く歴史があり、染色技法の中では最古といわれています。タデ科の一種であるスクモを原料としますが、blue-worksの藍染は農薬を一切使用しないスクモを使用。100日かけて藍葉を醗酵させたスクモを、堅木の灰汁で溶き、大きな甕に何日もかけて「ふすま」や「芋」、「石灰」、「灰汁あく」、「酒」とともにに醗酵させます。その液中で幾度も染め重ねます。これらの作業は全て渡辺さんの手仕事で行われています。
灰汁醗酵建天然藍染めの藍染は、独特の照りがあり、洗濯時に他の布に色うつりがしにくいそう。
日本が守ってきた伝統を未来へつなぐ2つのメーカー。メイド・イン・ジャパンにこだわる「PRISTINE」の良さを全く損なうことなく。むしろ、着こなしの幅も広がって、さらに良さを引き出す最高の組み合わせといえるでしょう。
毎月「8」のつく日は、Re-Pri Dayとして、自由が丘店で「Re-Pri Project」の受け付け・回収を行なっています。すでに持っているものをじっくりかみしめるような、味わい深いリユースのかたち。ぜひ試してみて!
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