タイ東南部のチョンブリ県、Phanat Nikhom郡。ここに、しなやかで繊細な竹編み小物・ホームデコの工房があります。
タイ女王の設立したSUPPORT Foundationを利用して、Phanat Nikhom郡の議員夫人・Pranee Borriboon女史が始めたプロジェクト。1983年、Pranee女史はPhanat Nikhomの民家を利用して、農民の女性たちといっしょに竹編み細工の指導センターを設立。女性たちが家族とともに暮らしながら収入を得て、自分たちが生まれた場所で誇りを持って生きていける環境を30年近くにわたり作ってきました。奔走したPranee女史は2000年に亡くなりましたが、タイの人間国宝とされたそうです。
SUPPORT Foundation(The Foundation of the Promotion of Supplementary Occupations and Related Techniques of Her Majesty Sirikit of Thailand)とは、伝統技術を用いて貧しい農家の人に新たな雇用を提供することで、失われつつある技術の保全と、農民の生活の質の向上を目指す基金。
Phanat Nikhomには、1800年代前半にはラオス民族、同中期には中国系の民族が多く流入したそうです。それぞれの技がタイの中で融合し、豊かな編みの技術が次々と生まれました。しかし今ではその技術を持つ人も少なくなってしまったそうです。
一人ずつ一種類を担当して編み上げるそう。ざっくりとしたホームデコ用のカゴなら、完成まで2~3日かかるそうです。
これが竹? というのが最初に触ったときの感想でした。とにかくやわらかくて、手触りが本当に良い! 竹編みのプリミティブなイメージが完全に覆される手触りと繊細さでした。バンコクにもあるようですが、工房を訪問すれば卸価格で購入可能! すぐ横に職人さんたちがいらっしゃるので、できれば直接訪ねてみては!
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