『エシカルファッションを取り入れる』って、実際どうすればいいの? エコなものじゃなきゃだめ? オーガニックじゃなきゃだめ? ――そんな疑問を持つ方も少なくないのでは?
いえいえ、エシカルなおしゃれって実はすごく簡単、「100%エシカル」じゃなくていいんです! いつものワードローブにちょっと視点をプラスして、60%くらいの力かげんで十分。
実際にエシカルファッションをデイリーに楽しむ、オーガニック&フェアトレードのレディースブランド「INHEELS」の共同設立者・Yukaさんの1カ月のスタイルを毎日ご紹介!
Day22 エシカルとは、自分のスタイルを持つこと!
本日はミシン作業。実は、こんなふうに何かを「物理的に」作っている(縫うとか、着るとか、塗るとか、削るとか)瞬間が一番リラックスしている気がします。
明日からは、「INHEELS」ローンチパーティーの準備としてこのゴミ子(……ひどい名前!)を、明日からドレスアップさせます。
(家の前のマネキン工場でゴミとなって捨てられていたところを保護。胸元にでかでかと「ゴミ」と書いてあります。)
ゴミ子がどんなドレスアップをするかというと、新聞と雑誌! これで、ゴミ子を一気にロンドン色にします。ロンドンで毎晩駅で配っている無料の新聞Evening Standardに、週1でこれまた無料で配られるSTYLISTという雑誌。この2つに相当お世話になっていたロンドンでのいろんな思い出を込めて……。果たしてゴミ子はどう変身するのか……?!
本日着ていたのは……
黄色パンツ! これは自然にテンション上がります。自分で自分の機嫌をとる(笑)、自己流ファッションセラピーです。黄色パンツと靴は特にエシカルではありません。でも、このブランドは若者向けのブランドがどどどーっと流行に流され(というか、意識的に流れ)る中で、比較的アイデンティティを色濃く保つから好きなのです。流行に流され、次のシーズン着れなくなってポイ! と言うのはエシカル的には一番避けたいパターン。
服の寿命というのは、ほつれや毛玉等の物理的な要因よりも「飽きたから」「もう流行らないから恥ずかしいから」という感情的な寿命の方に左右されやすいのです。その意味で、自分のスタイルを持って流行に流されないというのも、実はエシカルなのです。もちろん、素材や製造過程でもエシカルになってくれればさらに良いのだけれど。
Tシャツは、お馴染み「H&M」の着ない服交換会で頂いたもの。重宝しています。ペンダントは、何年も前に初めて買ったフェアトレードアイテムで、「ピープル・ツリー」のもの。
さてそれでは、今からゴミ子の下準備に。