下町の温かい人のつながりの中で生まれた「ツタエノヒガサ」

2015. 7. 28

日差しの強い季節に女性をそっと守る日傘。欲しいな……と思っても、なかなか気にいる日傘が見つからない! という方もいるのでは?

それなら、大人っぽい雰囲気の「ツタエノヒガサ」の日傘はいかがでしょう?

下町のつながりが実現させた日傘

「ツタエノヒガサ」と元となるブランド「傳tutaee」のデザイナー・合田知勢子さん。

2002年に「傳tutaee」を立ち上げて以来、代官山にアトリエを構え、日本の高い技術を発信するコレクションを発表してきました。浜松注染の職人さんとも、立ち上げの頃からのお付き合いだそう。

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2012年、偶然、昭和の風情&情緒たっぷりのいまのアトリエと建物を発見。一目惚れして急遽、台東区に引っ越してきたといいます。

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いまではめったに作られない丸窓が、レトロですてき。

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「ツタエノヒガサ」は、この土地に引っ越してきたからこそ生まれたプロダクトだなのだそう。

引っ越して驚いたのが、ご近所さんというだけで食事や、いっしょになにか作りましょう、と誘ってくださる方が本当に多いこと。代官山にいたときも、近くのデザイナーさんたちのお誘いやお付き合いはありましたが、スピード感などがぜんぜん違います。地域のつながりが濃くて温かいエリアだと感じました。

「ツタエノヒガサ」も、「こんな商品を作ってみたい」という会話が縁を招き、台東区に10軒と残っていない職人と出会うことができて生まれたのでした。

台東区は昔からものづくりが盛ん。いまも傘はもちろん、ボタンから建築、本など、さまざまなプロダクトを作っているクリエーターが集まっており、区もイベントなどで積極的に支援しています。その中で、「こんなものを作ってる人がいるよ」「そういうものが作りたいなら、あの人を紹介するよ!」と、縁をつなぎ合う文化があると感じたという合田さん。

良いものづくりは、一人ではできない――そんな思いが、つながりの根底にあるのかもしれません。

ものづくりは分業制。そのつながりの中で「傳tutaee」も、ものづくりをさせていただいています。でも13年の間に、仕事の採算が取れなくなったり、後を継ぐ人がいなくて辞めてしまった職人さんを何人も見てきたし、途中で止めなければならなくなった商品もあります。

ものが溢れているいま、本当に欲しくなるものが見つからなくなってきたかもしれません。だけど、物欲を掻き立てるおもしろいものを作り続けることが、技術を支えるためにすべきことなのだと、いまは考えているそう。

私はやっぱりものが好き。断捨離も好きじゃないです。

やっぱり、大事にしたいから買うのであって、断捨離するものは買わなくていいんじゃないじゃないかと思うんです。「傳tutaee」も、直してでも着たくなるとか、そういうものづくりをしていきたいですね。

傳tutaee

「ツタエノヒガサ」は現在18種。Facebookなどで随時紹介中です。

Website:http://www.tutaee.com/
Facebook:https://www.facebook.com/tutaee

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